女性にも増えている水虫
足の裏をかきながら仕事をしているという男性の水虫患者を目にした人もいるのではないでしょうか?
しかしながら実際のところ、水虫は男性だけがかかる病気ではありません。
近年では女性の患者も増えてきたといわれています。
水虫は男性だけがかかるもの?
昔から、水虫は男の病気だと思われてきました。ドラマや映画でも、水虫になってしまった足の裏をボリボリ掻いているのは大抵男性の役目です。
女性の水虫が表面化しないのは、「水虫だとわかると恥ずかしい」と口を閉ざしているからでしょう。
ですが、女性でも水虫にかかる人はたくさんいます。
恥ずかしいという気持ちはあるかもしれませんが、水虫は虫歯と同様に、放置していて治る病気ではありません。
もし女性で水虫の症状が出ている人がいたら、思い切って病院に行ってみましょう。
しかし、なぜ水虫にかかる女性が増加傾向にあるのかお分かりですか?
環境の変化や女性の生活スタイルが大きく変わったことなどが挙げられます。
働く女性は、昔に比べると非常に増えました。それと比例して女性の水虫患者も増えた傾向があるのです。
原因は靴
水虫になる大きな原因となっている1つは靴です。
男性同様に、女性も昔に比べたら靴を長時間履いたまま働く場面が増えました。職場で立ちっぱなしという人も少なくありません。
職業にもよりますが、ハイヒールや革製の靴などを履いて仕事をしている女性も数多くいるでしょう。
あまり通気性がいいとはいえないハイヒールや革靴などを履いて長い時間働いていれば、女性の靴の中も高温多湿になってしまいます。
このような要因から、水虫の原因となる白癬菌が繁殖しやすくなるのだそうです。
女性だから繁殖しにくいということはありません。
かかとの高い窮屈なデザインのハイヒールを履き続けているせいで、柔らかかったかかとや爪先の皮膚の角層が硬く、厚くなってしまうケースもあります。
このような角化した肌は、白癬菌が住みつくのにはもってこいの環境です。
これ以外にも、下着や靴下の変化も原因に考えられます。
最近では綿やシルクではなく、ナイロン下着を選んで着る女性は増えました。
ですが、ナイロンは通気性に優れているとはいえない素材ですから、暑い日に着ていると蒸れやすい素材です。
ストッキングやタイツを履き続けていて、水虫になってしまったという女性は実際は少なくないようですが気をつけましょう。
出かける場所にも水虫が関係しています。
エステサロンやジム、フィットネスクラブやスイミングスクールなどで、水虫の患者が使っていた足拭きマットやスリッパ・サンダルなどの履きものを共有するとうつる可能性は必然的に高くなります。
男性から女性へ、女性から男性へと、性別関係なく感染してしまうことは大いに関係してくるのです。
最近では抗菌スリッパなどを出している公共施設も増えましたが、どこまで防げるかは分かりません。どこで感染してもおかしくはないですね。
このように、男性・女性関係なく水虫が感染しやすい状況は存在しますので、女性も自分は大丈夫と思わずに、症状が現れたらすぐに治療しましょう。