内服薬と外用薬のW効果
水虫治療といえば、やはり思い浮かぶのが外用薬、いわゆる塗り薬ではないでしょうか?
しかし、水虫の治療の一環で内服薬を飲むというものもあるそうです。
ここでは、内服薬と外用薬を用いた治療について解説していきます。
足の裏が硬くなって角質ができる角化型足白癬や、爪が水虫にやられてしまう爪白癬は、外用薬と内服薬を併用することになるでしょう。
というのも、カチカチの角質の中や爪の奥に隠れた白癬菌を退治するのに、外用薬だけでは効果が出ないこともあるからだそうです。
そのためにも、内服薬を飲み続けることが白癬菌を退治するとっかかりになるのです。
外用薬では皮膚の外から菌を殺し、内服薬では体の中から菌を弱らせていきます。
このような治療を続けている人の多くは、3ヶ月程度で効果がみられてきます。
効果が表れる度合いは個人差があるので、体質的な理由なのから1年以上治療を続けても効果がなかなか出ないという人もいます。
とはいえ、そこまで効果が上がらないということは普通の患者にはあまり起こりません。
どちらかというと
- 医師の判断を得ずに薬を飲みやめてしまう
- 面倒くさくなって薬を塗るのを忘れる
- 病院をさぼったりする
もちろん、体質的に困難なケースもあります。
- 内服薬を飲むとアレルギー反応が出る
- 他にも薬を飲んでおり、そちらを優先して服用する
- 現在妊娠・出産を控えている
足以外にも起こる水虫
水虫は足に起こるものだけではありません。手や体、頭、陰部や股などにも感染することがあります。
このような時には、どのような薬を使って治療をするのかご存じですか?
たとえば陰股部。この部位に水虫ができるというのは恥ずかしいものですから、治療方法が気になる人も多いでしょう。
このような場合には、内服薬を使わずに、外用薬を患部に塗って治療していくことが一般的です。
数週間で効果が出るでしょうから、たびたび病院に通って医師にその薬を使い続けるのか判断を仰ぐことになります。
もし効果がなければ薬を変えることもありえます。
ちなみに足白癬に悩まされている人が受診をした時に、体をくまなく調べられたことで驚くこともあるでしょう。
水虫を触った手で体を触っている可能性は非常に高く、そのために体の別の部位にも白癬菌がくっつき、感染している場合が考えられるからです。
それを知らないまま放置して、後で悪化してしまったら大変。そのためにも、医師は足以外の皮膚が白癬菌に感染していないかを細かく調べるのだそうです。

なお、お腹や背中などにできやすい《たむし》、股間に白癬菌が感染したことで起こる《いんきんたむし》は、下着を外して医師に見せなければならないことがあることも心構えとして持っていたい知識ですね。