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白癬菌はどんな性質をもった菌なのか?

2人の水虫患者

カビの習性は、人間とはまったく異なります。

では、カビの一種である白癬菌は、人間の皮膚のどの部分に繁殖しやすいのでしょうか?

カビと皮膚構造の関係

カビは、生きている細胞よりも死んだ細胞のほうが繁殖しやすいという性質があります。

死んでいるという言葉はあまり聞こえがよいものではありませんが、老化した細胞はカビが繁殖しやすい場所になるのです。

風呂

このようなカビは、風呂場やキッチンに繁殖するような、洗剤などで落とせるようなタイプのものではありません。

皮膚に繁殖したカビは、退治できるまでにかなりの時間を要します。

ここで重要になってくるのが、人間の皮膚の構造です。

人間の皮膚は《表皮》《真皮》《皮下組織》の重なった層で出来ています。

その厚さは僅か数ミリですが、その数ミリの組織が人間を外的な刺激から守ってくれているのです。

角質層

表皮の1番外側にあるのが角質層です。

いわゆる、外から見た時に目に見える皮膚のことを指します。

管理人

この角層があるおかげで、私たちの肌は異物の侵入を防ぐことができるのです。

角質層は死んだ細胞が積み重なって出来ており、ケラチンと呼ばれるたんぱく質を主成分にして構成されています。

さらに新しい細胞が古い細胞とどんどん入れ替わることによって、皮膚が分厚くなっていくわけではなく、ほぼ一定の厚さを保っているのです。

このケラチンという成分が白癬菌にとっての大好物にあたります。

他のカビの多くは、ケラチンを食べて生き続けることはできません。

ですが、白癬菌は他のカビが消化できないケラチンを食べて、しぶとく人間の体に寄生していくのです。

この角質層の厚さは、実際のところ体の部位によって異なります。

全身の皮膚の中でも、手のひらと足の裏は最も厚い角層をしています。

なにぶん刺激を受けやすいところですから、その厚みも他よりもある、0.5ミリ程度だそうです。

ちなみにこの角質層になる頃には、細胞も水分が失われてかなり老化しているのです。

たとえば、お風呂に入って体をこすると、垢がポロポロと剥がれてくるでしょう。

これは老化した角質層が剥がれ落ちているのです。

正常な皮膚であれば2週間程度で剥がれて新しい角質層と入れ替わるのです。

特に足の裏は、人間の体重を支える大事な役割を担っています。

常に地面と密着していることや、靴や靴下を履いた状態が長く続きがちなため、通気性が悪いことから白癬菌が繁殖しやすい環境になっているとも言えるでしょう。

管理人

いくら健康な角質層でも、湿度が高く不潔な状態に置かれ続けると白癬菌の侵入を許してしまうのです。

このように、白癬菌は角質や垢の中に潜み、私たちに水虫の症状を引き起こします。

1度白癬菌に感染してしまうと、生活環境を改善するだけでは水虫を退治することはできません。